脳梗塞や脳出血といった脳血管障害と、高血圧や不整脈といった循環器系の病気、糖尿病や高脂血症といった内科の病気は密接に関わっています。脳梗塞や脳出血の発症を予防するためには内科の医師と密接に連携し、これら内科疾患に対して適切な治療を行うことが不可欠です。当院は、循環器内科の医師による診療を院内で行うことにより、脳神経外科医と循環器内科医とが連携した医療を提供します。
- 動脈硬化
- 高血圧
- 糖尿病
- 高脂血症
- 不整脈
動脈硬化
動脈硬化とは、動脈の壁にコレステロールや中性脂肪などが溜まることで、動脈の弾力性や柔軟性を失い、詰まりやすい状態になることをいいます。動脈硬化は自覚症状がないまま進行し、脳梗塞、脳出血や心筋梗塞といった生命に関わるさまざまな病気を引き起こします。動脈硬化が進行する原因は、主に高血圧・糖尿病・高脂血症といった生活習慣病です。動脈硬化の進行をふせぐためには、血圧脈波検査で動脈硬化の進行度合を定期的に確認しながら、高血圧・糖尿病・高脂血症の治療をしっかり行うことが非常に重要です。
不整脈
脳梗塞の原因の一つに、心房細動という不整脈があります。心房細動があると心臓の中の血液の流れが滞り、血の塊ができます。この塊が脳に流れていくと脳の血管が詰まり脳梗塞が起きます。このため、心房細動を持っている方は脳梗塞を予防するために、抗凝固薬(血をサラサラにする薬)を内服したり、心房細動をコントロールすることが必要です。